腸内に6~7割あるといわれる免疫細胞の働きを維持するためには、毎日の食生活がとても大切です。
毎日の献立におすすめの食材をプラスして、腸内の免疫力を高めていきましょう。
山芋や里芋、オクラなどのネバネバした食材は免疫力アップにおすすめです。ペクチンという食物繊維は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きがあります。また納豆菌には、免疫細胞を活性化する働きがあるといわれており、納豆も毎日の献立に取り入れましょう。
最終更新:2020.08.06
記事初出時、粘り成分として「ムチン」について記述しておりましたが、ムチンが動物性食品に含まれる成分であったため文章を削除しました。
古代のエジプトで、ピラミッドを建造する際に労働者に食べさせたといわれるほど、古くからあるスタミナ食材です。にんにくに含まれるアリシンと呼ばれる成分が免疫強化作用に優れているといわれており、ビタミンB1、B2の吸収をよくする働きがあることから、疲労回復に適しています。食べ過ぎはおなかをこわすこともあるのでご注意を!
ねぎのぬるぬるした成分はフルクタンと呼ばれるもので、免疫力を調整し、風邪や感染症を予防する作用があるといわれています。関東以北ではねぎといえば白ねぎを指しますが、(宮城県は曲がりねぎが有名ですね)関西では青ねぎ(葉ねぎ)を食すことが多いようです。
きのこに含まれるβ-グルカンは食物繊維の一種で免疫力を高めるといわれています。まいたけやえのきだけ、しいたけ、マッシュルームなど、年中出回っていますから、
ストックしておきたい食材の1つです。また、たくさん買いすぎた場合にはほぐしてから冷凍保存しておくと便利です。
ヨーグルトは善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌が豊富に含まれ、免疫力を高めてくれる働きがあります。糖質の多い野菜や果物などに含まれるオリゴ糖と一緒に食べると、腸内でこれらの善玉菌を増やします。フルーツヨーグルトにしていただいてもよいでしょう。
調味料で使われる塩こうじは発酵食品で、腸内の善玉菌を増やして活性化させます。酵素の働きで食べ物をやわらかくしたり、うま味を追加して風味を良くする万能調味料です。塩分が気になる場合には減塩タイプを使いましょう。